5月の中旬から6月の初旬のたった2週間程の期間しか収穫できないイチゴですが、家庭菜園で育てたイチゴ【露地栽培】は太陽の光をたっぷり浴びて真っ赤に育つので甘さは格別です。
イチゴは種ではなく、その年実をつけた苗からランナーが出て、翌年のイチゴ栽培の苗に育ちます。大切に育てると毎年楽しめるのも魅力です。
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初心者でも家庭菜園で甘いイチゴは栽培できる!その方法は?
スーパーなどで売っているイチゴはハウス栽培ですが、
イチゴは寒さに強いので、秋に苗を植え越冬することで、春に大きな苗に成長し、5月にたくさんの実をつけます。
家庭菜園【露地栽培】でのイチゴ栽培の畑作り
イチゴは秋に植え、追肥、マルチングをし、
翌年の5月に収穫できます。
収穫まで半年以上かかるので、畑作りはしっかりと行います。
他の野菜では、最初に石灰で酸性土壌を中和しますが、
イチゴ栽培に関しては、酸性土壌の方がいいそうなので、
石灰や苦土石灰は混ぜ込まなくてもいいです。
イチゴ栽培の畑作りに必要な肥料
①牛ふんなどの堆肥
②鶏糞
③化成肥料
④油かす
こちらの肥料を畑の大きさに必要な量、
しっかりと耕していきます。
鶏糞はかなり臭いますので、しっかり耕します。
もしも臭いが気になるようなら、翌日もう一度耕すと全く臭いはしなくなります。
イチゴ栽培の畑作りの手順
苗を定植する1ヶ月前に行うこと
いちごの苗の定植は10月に行いますので、逆算して9月の始めには行いましょう。
まずは畑に何も蒔く前にしっかりと耕してあげます。
空気を含んで体積が増えたら、用意した肥料を蒔き、
しっかりと耕してあげます。
鶏糞は畑に馴染むまでに時間がかかるので、
できれば定苗の1ヶ月前に耕しておきます。
また、この時はまだ畝は立てません。
1条植え、2条植えで畝の幅は違う
1条植えは幅60~70cm
2条植えは幅100~120cm
の幅で畝を立てます。
定植の2週間前に畝を立てる
いちごの畝は高めがオススメです。
最初の畑作りから2週間程で鶏糞などの肥料が畑に十分に馴染みます。
そうしたら、畝作り開始のです。
いちご栽培の畝は高めですが、その理由は・・・。
いちごの実が地面に付かないようにすること、
また、秋に定植し越冬後の初春に黒マルチをかける際にも、
畝が高いほうがマルチをかけやすいので、畝は高めに畑作りをします。
いちごの苗はどうするの?
初めていちご栽培をするなら、
この時点でホームセンターなどで苗を購入します。
ホームセンターでの苗選び
ホームセンターに行くと、様々な品種の苗が売られています。
苗のプレートには「育てやすさ」などの説明書きがあります。
初心者さんは育てやすい、強い品種を選ぶのをおすすめします。
6月~7月に翌年に使う苗選び
また、いちごの苗は、春にいちごの実をつけた後、親株苗からランナーが出て、子苗がどんどん増えていきます。
その苗から選び、育苗し定植します。
春にいちごの実をつけた親株苗は、ランナーを出すと役目はお終いです。
親株苗から伸びたランナーも全て使うわけではありません。
親株苗から出たランナーの2番目以降を育苗する
畑に余裕があれば、畑の隅に放おっておくと子苗は育苗できます。
また苗床を用意し、ランナーを切り離し苗床でも育苗できます。
いちご栽培、苗の定植
1条植えは、株間30cm。
2条植えは、条間40cm,株間30~35cmにします。
苗の根本のクラウンを埋めないように浅植えします。
クラウンの向きに注意!
いちごの花はランナー片の反対側に付きますので、
ランナー片の向きを揃えて植えると授粉や収穫の作業がしやすくなります。
いちご栽培の越冬、防寒対策
いちごは寒さに強いので、越冬対策は必要ありません。
我が家は12月から3月まで雪で覆われますが、
毎年無事に育っています。
雪解けの後は、追肥とマルチング
雪が降らない地域なら、2月の後半に行います。
追肥
雑草があるようならキレイに抜き取り、化成肥料を追肥します。
いちごの苗の株元から10cmくらい離して追肥します。
黒マルチでマルチング
黒いポリエチレンフィルムでマルチングします。
畝全体に株の上からマルチングし、苗の部分をカッターで切り込みを入れ、葉や苗を傷つけないようにマルチの上に引き出します。
いちご栽培の水やり
露地栽培はプランターのように毎日水やりをする必要はありません。
また、マルチングの後も日照りが続かない限り、自然に任せてOKです。
開花初期の授粉
開花初期は気温が低いこともあり、ミツバチなどの訪花昆虫が少ないので、上手く授粉が行われない事があり、奇形果になりやすくなります。
奇形果の発生する防止には、人的な授粉が必要です。
先の柔らかい毛筆のようなもので花びらの内側の実のなる部分をまんべんなく人工授粉しましょう。
私は、100均で購入したチーク用のブラシを授粉に使っています。
いちごの収穫時期
いちごは開花から30日程で収穫できます。
家庭菜園なら真っ赤に見色づくまで待つと、甘くジューシーないちごが味わえます。