七五三というと、家族で記念写真を撮り神社で祈祷を行うのが一般的でしたが、
実際のところ小さなお子さんを連れての神社での祈祷はとても大変です。
最近では、記念写真を前撮りで撮影し、
後日神社でお参りのみを行うという家族も多くいらっしゃいます。
753にはそもそもの決まりはないので、
お参りだけなら時間もかからずお子さんへの負担も少なく終えられます。
こちらでは、七五三のお参りとご祈祷の仕方を紹介します。
七五三はお参りだけでいい?お参りと祈祷の違い
そもそも七五三の始まりは?
大昔は子どもの死亡率が高かったそうです。
特に乳幼児の死亡率が高かったため、3歳までの乳幼児期を無事に成長できたお祝いが七五三の始まりだったそうです。
7歳では成長した姿を神様に報告する意味でお祝いされていました。
現在のように3歳・5歳・7歳と成長を祝う風習は、江戸時代中期のお武家さんから広まったとも言われています。
七五三の神社でのお参りの仕方【参拝】の流れ
お参りだけというのは、参拝だけと一緒のことになります。
要するに初詣の参拝の仕方と一緒です。
①鳥居の下で挨拶
神社の正面の入り口を意味する鳥居の下では、一度立ち止まり挨拶をしてから参道に入りましょう。
本殿までいくつかの鳥居がある場合でも、一つ一つ一礼して鳥居をくぐります。
②参道の歩き方
参道は真ん中を避けて歩きます。
参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様の通り道とされています。
神様が通りやすいように参拝者は端を歩くことが礼儀と言われています。
③手水でお清め
参道を歩いていくと、参道の脇に「手水舎(てみずしゃ・てみずや)」があります。
神様を詣でる前にここの柄杓の水で手と口を清めましょう。
1.右手で柄杓を持ち、左手を流す
2.柄杓を左手に持ちかえ、右手を流す
3.柄杓を右手に持ちかえ、左手に水を受け、口をすすぐ
4.左手をもう一度流す
5.柄杓を縦にし、最後に残った水で柄杓の柄を清めてお終い
このような手順でお清めをして本殿に入ります。
ちなみに、濡れたては服などで拭わずにハンカチでキレイに水けは拭き取りましょう。
④お賽銭の入れ方
お賽銭はお参りをする前に入れましょう。
お賽銭は投げずにそっとお賽銭箱に入れます。
鈴やドラがある場合は、この時に一緒に鳴らしましょう。
⑤お参り(二拝二拍手一拝)
拝礼の基本となる作法は「二拝二拍手一拝(または二礼二拍手一礼とも言います)」と言われています。
1.神様へと2回、丁寧にお辞儀(二拝)
2.胸前で両手を合わせ、軽く右手を手前(下)に引いて、手を2回打つ(二拍手)
3.胸前で両手を合わせ、お祈り
4.神様へお辞儀(一拝)
全国各地でお参りの仕方には違いがありますが、
ごく一般的なお参りはこのような二拝二拍手一拝と言われています。
お参りはこのような流れで行ないます。
簡単ですので、七五三を迎えた小さなのお子さんでも楽しんで参拝できますね。
七五三の祈祷の流れ
そもそも祈祷とは、神様の御加護をいただけるように願うものです。
七五三では健やかに成長できるように、神様から御加護をいただけるように願います。
神社で祈祷の受付
多くの神社では、祈祷は当日受付で申し込みます。
祈祷の料金?初穂料とは?
受付で初穂料として5,000円から10,000円を一緒に支払います。
大きな神社では看板が出ていますので、その金額を初穂料として支払います。
お金は裸で支払わず、水引のついた祝儀袋に入れましょう。
名前は子供の名前を記入します。
待合室で待つ
七五三などの込み合う時期は受付で待ち、
ある程度の人数が集まり次第案内され、
一連の祈祷の流れが説明されます。
本殿でご祈祷
家族ごとに本殿に並びます。
この時は頑張って正座しましょう。
間違っても、神様の前であぐらはかかないように。
見様見真似でも十分に対応できますので、
しっかりと神様から御加護をいただきましょう。
簡単ですが、お子様の健やかな成長を願う七五三のご祈祷はこのような流れです。
参考になれば幸いです。